リスク管理最前線 第16回 〜金利市場リスク(パート2)〜
- 欧米金融機関の現場から
- リスク管理コラム
前回は金利スワップ取引とイールドカーブの形状リスクについて取り上げましたが、今回は金利スワップ取引における信用リスクについてお話しいたします。 前回述べたとおり、金利スワップ取引とは、一定の期間、変動金利と固定金利を交換する取引で、事業法人の主な利……
前回は金利スワップ取引とイールドカーブの形状リスクについて取り上げましたが、今回は金利スワップ取引における信用リスクについてお話しいたします。 前回述べたとおり、金利スワップ取引とは、一定の期間、変動金利と固定金利を交換する取引で、事業法人の主な利……
これまで市場リスク管理、流動性リスク管理に関する総論的なお話をしてきましたが、今回から私が実際に経験してきた金融マーケットにおけるリスク関連のトピックスを取り上げていきたいと思います。 私が金融の世界に入ったのは約30年前、国際的に活躍できる仕事を……
今回は引き続き流動性リスク、すなわち資金繰りに関するリスク管理をテーマに、具体的な規制や管理手法についてご紹介いたします。前回お話ししたとおり、流動性リスクは、2008年前後の金融信用危機が発生し、資金繰りの逼迫で破綻する金融機関が相次いだことからそ……
今回は市場リスクのトピックスから少し離れ、金融機関にとって重要な7種の代表的なリスク(戦略リスク、市場リスク、信用リスク、オペレーショナル・リスク、流動性リスク、コンプライアンスリスク、レピュテーション(風評)リスク)の一つである、流動性リスクの管理……
前回の自己資本充実度評価のお話しまでで金融機関における市場リスク管理手法の大枠をご紹介させていただきましたが、今回以降は市場リスク管理手法のみならず、各論的にリスク管理に関連するトピックスを随時取り上げていきたいと考えています。 さて今回は一般的に……
前回は自己資本充実度評価の法規制背景および枠組みをご紹介いたしましたが、今回は所要自己資本の構成要素について、さらに詳しくお話ししたいと思います。 ポイント3:法定の最低所要規制自己資本 (第1の柱) ポイント4:第1の柱で考慮されていないリスク……
前回まででリスク・アペタイト(リスク許容量)に沿った経営実践のためのリスク計測手法として、バリュー・アト・リスク(VaR)とストレス・テストについてご紹介いたしましたが、今回はこれらを応用した自己資本充実度の評価について、市場リスクに焦点を当て、お話……
前回はストレス・テストの意義や利用シーンについての話でしたが、今回は具体的なストレス・シナリオの種類と作成方法についてお話したいと思います。 ストレス・シナリオの作成は非常に困難な作業です。ある事象が起こってしまってからでは意味がなく、将来発生し得……
前回まででバリュー・アト・リスク (Value at Risk:通称VaR)についてお話ししましたが、VaRは潜在的な損失額の指標で、リスク管理において大変有用で重要視されていますが、万能な手法ではありません。VaRの短所を補完するものとして、VaR……
前回はバリュー・アト・リスク (Value at Risk:通称VaR)の意義、推定手法についてお話ししましたが、今回はVaRモデルの実効性検証、VaRモデルで考慮されていないリスク要因の取り扱い等、運用面において重要なトピックについてお話ししたいと……
今回はリスク管理、特に市場リスクにおいて重要な指標となるバリュー・アト・リスク(Value at Risk:通称VaR)について、その意義や推定手法について掘り下げたいと思います。 ポイント1: VaRとは何か? ポイント2: なぜVaRがリスク……
前回はリスク・リミットの経営における意義、設定の考え方について述べましたが、今回は続編で、マーケット・リスクを例にリスク・リミットの種類、設定プロセス、運営管理方法等実務面に焦点を当てます。 ポイント3:リスク・リミットの種類 ポイント4:リスク……