ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」に新村が出演しました。
- メディア出演
2014年度下期の相場見通しについて解説してきました。
大橋さん、間宮さん、ありがとうございました!
2014年の大きなテーマは2013年から続く、「金融相場から脱却し、実需相場へ」。2014年度の上期はほぼそれに沿った形の相場展開となりました。
ですが、ECBが追加緩和を早いタイミングで決定したのでこの動きが若干鈍化する可能性があります。しかし冷静に整理すると、ECBの緩和は緩和したマネーがいろいろな市場に流入する効果よりも、追加緩和による域内景気への刺激の影響の方が大きいように思えます。ユーロ圏の市場の構造を考えると、日本と同じように緩和の効果は銀行システムを通じて行われるためです。
ABSの購入の影響も小さくはないのですが、ドラギ総裁が指摘する、「シンプルなもの(複雑な仕組債ではないもの)」に限定した購入を行う場合その規模はそれほど大きなものにはならないように思えます。よって、引き続きマクロ経済の動向、地政学的リスクに注目する必要が有ります。
マクロ経済の動向は景気が転換点に差し掛かっているため、当局の動向を注意深く見る必要があります。地政学的リスクに関しても政治の対応如何ですので、こちらは政治家の対応を注視する必要が有ります。2014年下期の動向を占う上では、新聞の国際面・政治面をよく読んでいただくことが重要になるのではないでしょうか。
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