NEWSニュース

日経CNBC「デリバティブマーケット」に新村が出演しました。
  • メディア出演

日経CNBCでの解説終了しました。
共演の佐久間さん、4月以来でしたがありがとうございました。相変わらずの安定感です。

さて、ここにきて「原油価格が下がっていますが」ということで解説を依頼されることが増えましたが、確かに少し動きが変わってきています。リーマンショック後以降、枕詞のようについていた「緩やかな景気回復」に「さらに」という言葉が追加された可能性が高いためです。

世界経済を見回すと、確実に回復基調にあるのは米国のみと言っても言い過ぎではなく、その他の国は回復ペースが鈍化ないしは悪化し始めています。忘れがちですが、経済は循環し好不況が必ず存在するためです。2012年6月に最悪期となったユーロは回復を続けていましたが、金融緩和のみでは景気刺激策としては不十分で、更に中東情勢、ウクライナ・ロシア情勢が悪化した、というイベントリスクが顕在化してしまったために、景気の拡大ペースの鈍化を顕著なものとしています。

本番ではコメントしていませんが、欧州と中国の経済的なつながりの強さも、エネルギーをはじめとする景気循環系商品の需要観測を想起させるものです。

弊社が数年前から指摘しているように、2015年に人口動態のピークを迎える中国経済の量的な拡大が鈍化すると予想されるため、景気循環系の商品価格は、一時的に下値余地を探る動きになるでしょう(これは予想よりも早く、今現実のものとなっていますが...)。

但し中国・欧州の政策余地(財政出動・金融緩和等)は残されているため、その下落余地も限定されると見ています。その意味ではまだ経済の先行きに関しては楽観しています。この状況で来年、OPECが減産に踏み切り、加盟国がこれを遵守するかも需要なポイントになるでしょう。