テレビ東京「マネーの羅針盤」に新村が出演しました。
- メディア出演
マネーの羅針盤での解説終了しました。
蟹瀬さん、加藤さん、秋元さん、滝井さん、スタッフの皆様ありがとうございました!
今日はドル指数と商品価格の影響、という話ですが前にもこの番組で解説させて頂きましたように広くドル建て商品価格とドル指数動向は連動(逆に動く)する傾向があります。ドル高が生産者にとってプラスに、ドル安が消費者にとってプラスに働くことが基本的なその仕組みです(ファンドなども絡むので、そこまで単純ではないのですが...)
2013年頃から商品市場から主に銀行が退場し、過剰なレバレッジ取引が消滅、更に米国の金融正常化が進む中で金融相場から実需相場への移行が予想されました。ですが実際には欧州も追加緩和に踏み切るなど、結局、金融相場から脱していません。
現在のドル建て商品価格の値動きの6割が為替の動きで説明が可能な状態になっています。ですが、逆に4割はそれ以外の要因で決まっているということです。
商品は株などと異なり、実際にその商品を生産したり使ったりする実需と言われるプレイヤーがおり、その人たちは「あと何パーセント値上がりするか」という率ではなく、絶対水準を気にします。そのため、価格が上昇しすぎれば消費者は消費を手控え、生産者は増産を行います(いずれも価格の下落要因)。逆に価格が下落すれば消費者は消費を増やし、生産者は生産を調整します(いずれも価格の上昇要因)。そのため、右肩上がり、右肩下がりで価格が変化し続けることはありえないうえ、商品価格は現在の実態経済を反映しやすくなります。
特にその中でも銅は、様々な産業に用いられる必須金属であり、価格もオープンな市場で決定され、更にはOPECのような生産調整を行うカルテルも存在しません。
ですので、現在のように日銀が自身で株や国債を購入して実態経済を表す指標として株や債券利回りが用い難い時には、銅や原油などの値動きや水準をチェックすることが推奨されます(それでも現在は金融相場ですが...)
続きはまたそのうちに。月曜日はモーサテで原油相場について解説予定です!
こちらもご笑覧くださいませ。
PS
楽屋でかつて番組で良くお世話になった末武さんにお会いました。
プライベートお会いすることもあるんですけど、局でお会いすると何だか新鮮ですね。そのうちどこかの番組で!