BSジャパン「Nikkeiモーニングプラス」に新村が出演しました。
- メディア出演
Nikkeiモーニングプラスでの解説終了しました。
榎戸さん、下野さん、スタッフの皆様、ありがとうございました。
今日も基本は原油の話ですが、株の番組らしく株に話を展開する形で解説させて頂きました。今回のOPEC総会は基本は現状据置です。イランの核開発協議の結果が見える前に、わざわざ原油価格の上昇や急落を引き起こすようなカードを自分から切ってくるとは考え難いためです。実際に減産が行われるにせよ、それはイランに対する制裁解除睨みになると考えられ、相場の状況によっては臨時総会等の招集もあり得るでしょう。
但し気を付けなければならないのは、今回の総会では「何もない」がコンセンサスとなっていますので、サプライズがあった場合の振れが大きくなる可能性が有ります。これはモーサテでも解説しましたが、去年・今年はコンセンサストレードが崩れた時のリスクは大きくなっています。
イランの制裁解除が起きれば需給が緩和しますので、価格の下落要因となります。今のところ商品価格に対する説明力が高い為替相場は、基本ドル高方向ですので、FEDウォッチャーの方の見通し通りであれば9月(市場は12月以降)に利上げが行われるため、9月頃までは一旦下値余地を試す動きになる可能性が高いと考えています。それでも生産調整は非OPEC中心に進捗し、需要も価格下落や人口動態に牽引される形で増加が予想されますので、見通しは強気です。
ですが、ここにきて為替の円安が進行していることが話を難しくしています。為替の円安は対米国株のドルベースの勝ちを引き下げますので株価の上昇要因となりますが、余り急速に進むと7兆~9兆と言われている原油安によるコスト低下メリットが教授できなくなります。為替が円安にならなくとも、年末に向けてその効果が剥落して行く見通しですので、企業のコスト増を通じて株価にとってはマイナスに作用する可能性が高まると言えます。
今日はこの他、エルニーニョ現象とインドの金融政策動向について解説しました。
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しかしこの番組、新聞からのネタ解説が多く、かつ、時間がちょっと空くとポンポン質問が飛んでくるので、瞬発力が要求されますね...
ぎっくり腰の身には辛い番組ですが、また呼んで頂けるでしょうか(笑)
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