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日経CNBC「デリバティブマーケット」に新村が出演しました。
  • メディア出演

日経CNBCでの解説終了しました
河野さん、ありがとうございました!

今日はその機能が低下した、と言われるOPEC動向について解説してきました。10月の会合では減産について議論がされなかったようですが、産油国によって温度差が出ているようです。しかし、現在の目標は非OPECの高コスト生産者の生産を抑制し、需要の増加が期待される2016年の中頃まで現在の価格水準を継続すること、と考えられます。

なので、現時点での減産実施はあまり想定できません。イランの制裁解除・輸出再開の可能性はありますが、1.直ちに50万バレルの生産が始まるとは考えにくい、2.仮に輸出が始まったとしても宗教上の対立があるイランに利するような減産をサウジアラビアが飲むとは考え難い、ということから恐らく減産は見送られるでしょう。それか、あったとしても軽微なものに留まるものと考えられます。

需要鈍化局面ではいくら減産しても価格維持が難しいことは歴史が証明しています。先物によるヘッジや超量的緩和による資金調達が可能だったこと、といった特殊要因が重なって減産が進みませんでしたが恐らく年明け以降は減産が進むでしょう。相場の感じが変わるのは2016年の中頃からになるのではないでしょうか。