テレビ東京「マネーの羅針盤」に新村が出演しました。
- メディア出演
マネーの羅針盤での解説終了です。
蟹瀬さん、牧野さん、秋元さん、滝井さん、スタッフの皆様、ありがとうございました!
最近その動向が注目されつつも、余り注目されていない原油相場について解説してきました。前から申し上げている話ですが、原油価格の下落は産油国から消費国への所得移転ですので、産油国側は厳しい状況に陥る訳です。
実際、サウジアラビアをはじめとする産油国の財政状況は悪化しており、イスラム国への対応や宗教的な対立のあるイランとのイエメンでの代理戦争など、いやでも軍事費がかさむ状況にあります。つまり、そうそう軍事費を削減するゆとりは、安全保障上難しいと言うことです。つまり、適度に原油価格は高くなければならない、と言えます。
シリアの軍事介入を材料にしてパリで悲惨なテロが起きましたが、これも中東情勢が不安定化していることの結果です。シリアでの内戦が終了しても世界各地で似たようなテロが起きる可能性は高まっていると言えます。現在中東や欧州で起きていることは対岸の火事ではありません。
「観光立国」を掲げて訪日外国人客を増やす努力をしていますが、こうしたテロ分子が入りこまないように水際対策を強化すること、国内の警備体制を地方都市レベルで引き上げることが重要です。
今日、マンション事情をご説明なさった牧野さんいわく、地方創生のために地方空港を活性化させるとおっしゃっており、まさにその通りと思いますし、日本が成長のために取り組むべき課題ですが、が同時に、セキュリティレベルのまだ高くない、地方空港への海外からの出入りが増加することは、こうしたリスクを高めることになります。
特に2020年にオリンピックを開催する日本が取り組むべき、重要な課題となるでしょう。Airbnbへの規制強化が主張されていることも、この安全保障の観点からは、実は無理からぬことかもしれません。