【元祖・タイの楽しいご旅行は-最終回】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
翌日は、フラフラと町を歩き、
昼に折角だから海鮮料理を食べようという話になった。
頼りないがソムチャイにどこで食べるのが良いか聞いてみる。
ソムチャイ「それは、デパートメントストアの上にあります」
私「デパート?」
ソムチャイ「○×デパートです(名前、忘れた)」
ソムチャイ「そこの3階にお店があります。
ビックリするところにあります」
二人とも不安で一杯である。本当か?
ソムチャイ「あなた方は、驚くでしょう」
美味しくて驚く、という事なのだろうか?
で。
実際にデパートに行ってみた。
3階に行ってみた。そこは...
婦人モノの下着売り場でした....
確かに驚いた。
で。
何にもないんですよ。中華料理屋なんて。
山口と二人で婦人者の下着を掻き分けて進む。
なにせ、「ビックリするところ」にあるんだから。
「森林を抜けるとそこに小さな小屋が」といった感じか?
と、思うと端っこの方にお店が。
でも、パン屋である。
ヘンゼルとグレーテルが「お菓子の家」を見つけたときの感動は
きっと、我々の受けた印象とは絶対に一緒ではなかっただろう。
婦人モノの下着売り場をうろうろする2人の観光客。
「ひょっとしたら凄く小さい店なのかも」
と思い、下着売り場の裏の方まで、下着を掻き分けながら進む。
もう、何しにきたんだか、分からない。
結局何もなかった。確かにビックリした。
本当に下着しかなかったから。
結局そこらにあった適当な店で、海鮮料理を食べ、空港に。
帰り際、
ソムチャイ「タイの楽しいご旅行は、
次回もこのソムチャイにお任せください」
もう、任せない。長い旅であった。
しかしこの時、「もう、任せない」と思った私に
25年の時を超えてバチが当たるとは思いませんでした。
次のタイ旅行は、何もないことを祈る。
しかし、その後
ピィピィ島は入島禁止になってしまったらしい
なんでもデカプリオ主演の「ザ・ビーチ」で有名になり
観光客が大幅に増加する中で
サンゴの破壊が進んでしまったからなんだとか
あ、正確にはマヤ湾を通過しなければいいみたいですが...
(終わり)