【元祖・タイの楽しいご旅行は-その7】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
小さな子供の操縦する、小さな船でSouth Cityに向かう。
子供の運転は素晴らしく上手く、サンゴが突き出た浅瀬の海を
縫うようにして滑る様に走っていく。
山口「素晴らしい。こんな小さな子供の頃からこれほど上手く操縦できるとは」
私「確かに。こんなにサンゴが突き出た海、到底普通の技術じゃ運転できないよな」
といった話をしていると、ソムチャイに言われたとおり30ぷんで
South Cityについた。
おお、ソムチャイ。たまには正しいこと言うじゃない。
で。
船着場で彼にチップを渡し、船を降りる。
約束では6時に迎えにくることになっている。
この町でのステイは3時間。
一応心配になったので、時間を確認しようと思って振り向くと、
彼は既に出航している。
慌てて私は叫んだ(お互いカタコトの英語)、
私「6時にピックアップしてくれるのか?」
子供「もちろん!!7時にくるよ!!」
私「え?7時? 違う違う、6時!!」
子供「分かった!7時ね!!バイバイ!!」
と叫びながら去っていった。
6時じゃないの!?
と不安に思っていたら、山口が口を開く。
山口「まあ、町の端から端まで歩けば2時間ぐらいは簡単につぶれるんじゃないの?」
私「まあ、そりゃそうだ」
歩き始めて5分後。
町の外れまで来てしまいました...
...小さすぎ!!
マジで何にもすることないじゃん!!
こんな町で3時間、どうやって過ごせば良いのだろうか?
もし、子供が7:00に迎に来るなら、4時間のステイである。
端から端まで5分の町で4時間。しかも雨も降っている。
「来るんじゃなかった...」
後悔先に立たずとは、まさにこのこと。
途方にくれて町を歩くが、とにかく端から端まで5分である。
往復で10分。うろうろするだけなら、
もし4時間ステイなら24往復である。
しかも何もしないで。
とそのとき山口が貰った地図に、細ーい小道があるのを発見。
とにかく何もすることがないので、
危険を承知でこの小道を進むことに決めた。
ああ、俺たち何しにタイまで来たんだろうか...。
(続く)