ドル安株高で軒並み上昇
- MRA商品市場レポート
2025年12月23日 第3129号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル安株高で軒並み上昇」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は軒並み大幅な上昇となった。特段新規材料はなかったが、株高が進行し、ドル安も進行したことがリスク資産価格全体を押し上げる形となった。昨日、特に大きく上昇したのが貴金属セクターであり、プラチナは2,000ドルの大台を上回り一気に2,100ドルを上回った。
プラチナは2,000ドルを越えたところから上げが加速しているため、恐らく上限とするコールの売り手が、価格上昇局面で買い戻しを入れざるを得なくなったことによるものと考えられ、テクニカルな上昇といえる。
ただ、これによって価格帯が変わると元に戻るまでに時間がかかる。これは銀やパラジウムも同様である。
ただ、貴金属セクターの価格上昇は投機目的の取引が主導しているのは明らかであり、ここまで来るとさすがに実需筋が消費を手控える水準と言える。株が楽観度合いを強め、ドル安が続く中での鉱物セクター買いは継続する可能性が高く、個人投資家の買いも増えていると考えられる。
金は価格が上昇して困る人が少ない(工業向けの需要が少ない)ため、コメンテーターも含めて金が上昇することを否定する人は少ない。
しかし、このように金が上がると銀やPGMなどのセクター内での循環物色が起きるため、工業需要の比率が金よりも高い銀やPGMは大きな影響を受けることになる。
PGMは概ね自動車向けの排ガス触媒需要が主体であるが、自動車販売の伸びは減速しているにも関わらず上昇している。銀・PGMの需給見通しは供給不足となっているがその中には投機需要も含まれている。貴金属における投機需要は、原油などの投機と異なり、現物を直接購入するものも多いため、需給逼迫をもたらす。
現物を確保した投機の場合「加工して何かに使ってしまう」ケースが少ないため、最終的には市場に戻ってくると予想されるため、やはり下落リスクは小さくないと見ている。
ただしこれらの価格上昇は少なくとも製造業の調達負担を高めることになるため、最終的には業績に影響し、株価にもマイナスに作用することが予想される。
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