米金融政策に変更なしとして堅調 金属セクターは暴騰
- MRA商品市場レポート
2025年12月24日 第3130号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米金融政策に変更なしとして堅調 金属セクターは暴騰」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は軒並み続伸した。昨日発表された米経済統計は強弱まちまちながら、米金融政策のスタンスを大きく変更する内容ではないと判断され、ドル安と株高が米国で進行したことを受けて、リスク資産全体が物色される流れとなった。
既にかなり過去の統計になるが米GDPは前期比年率+4.3%(市場予想+3.3%、前期+3.8%)と個人消費が+3.5%(+2.7%、+2.5%)だったことに牽引され良好な内容。ただし、コアPCE価格指数は+2.9%(+2.9%、+2.6%)と高止まりした。
一方、直近の統計であるコンファレンスボード消費者信頼感指数は89.1(91.0、92.9)と減速、現況指数が116.8(前月126.3)と悪化したことが影響した。ただし期待指数は70.7(70.7)と横這い、インフレ期待は4.6%(4.8%)と減速ながらも高止まりした。
これらを総合すると「良くはないが、悪いとも言えない」という内容であり個人は先行きにそこそこ期待を維持しているといえる。
この状況で価格が上昇したわけだが、結局の所、リーマンショック、コロナショックの時に行った大規模な量的緩和による緩和マネーが大量に市場に滞留していることが影響しているといえる。
日本はバブル崩壊時にバランスシート不況に陥った。事後的に分かったことだが、結局、有効需要が不足していたため、速やかに公共投資を実施する必要があった。銀行ヘの公的資金注入も、国民の批判の強さを背景にかなり時間が掛かった(結果、貸し渋りや貸し剥がしが発生)ため、資金供給側にも問題が生じた。
米国はリーマンショック時にこの仕組みを理解していたため、速やかに対応をした結果5年程度でリーマンショックから脱却している。
しかし、必ずそうなるのだが「緩和した後の金融引き締めを急いだ場合の、景気後退リスク」を為政者は考えるため対応がビハインドザカーブとなり、インフレが加速することになる。
日本はデフレの次はこの問題に直面している。黒田日銀の行き過ぎた金融緩和からの脱却はもう少し急いでも良かったといえる(そもそも正常化自体が難しい状態に陥っている訳だが...)
【本日の見通し】

本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について