金利上昇を受けた株安で軒並み調整
- MRA商品市場レポート
2025年12月15日 第3123号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「金利上昇を受けた株安で軒並み調整」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は発電燃料の一角やその他農産品などが上昇したが、軒並み水準を切り下げる動きとなった。金利上昇を材料にハイテク株が調整、それに連れて水準を切り下げる商品が目立った。
今年はトランプ劇場と、AIブームとそれを背景とする株価上昇がリスク資産価格動向を左右した年とまとめられる。ただ、投機筋も需給が緩和している商品に買いは入れないし、商品市場にエントリーする時はまず買いからが鉄則となる。
ファンドの形態にもよるが、通常、受渡する現物を保有していないからだ。もちろんコモディティ専業で現物を扱うファンドも存在するため一概にはいえないが、基本、これらの投機筋が市場にエントリーする時は買いから入ることになる。
特に今年は投機筋の買い圧力が旺盛であり、投機の買い増加が金属価格を押し上げている。なお、投機の裏側には実需があり、同じ枚数の「売り」を入れていることもまた事実である。市場で取引が成立している以上、売りと買いの枚数が同量であることは当たり前だ。
つまり、今年は投機が買いを入れ、それと同じ枚数実需が売ったが、「投機の買い意欲>実需の売り意欲」だったと言える。需給タイト化を材料に投機筋が金属を買う一方、実需筋はその動きを見てまだ上がると見ているため、シャープな値段で売りを行っていない、といえるだろう。
その意味で、投機の動きは既存の需給バランス状況を増幅させる効果を持っていると言える。
その中で、今年特筆すべきはETFを通じた金の買いが貴金属セクターの価格を押し上げ、貴金属価格がかなり顕著に上昇する中で、「まだ」割安な非鉄金属に買いが入ったことだろう。
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