AI関連株売り続き高安まちまち 非鉄は安くエネルギー・貴金属は買い戻し
- MRA商品市場レポート
2025年11月19日 第3105号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「AI関連株売り続き高安まちまち 非鉄は安くエネルギー・貴金属は買い戻し」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格はその他農産品やエネルギー、貴金属が上昇したが非鉄金属などは水準を切り下げた。テック関連株の調整売りで広くこれまで株価との連動性が高い商品煮売り圧力が強まる展開が続いていたが、調整幅が大きいとして昨晩は米国時間の後場にかけて株価が下げ幅を削ったため、商品も下げ幅を削る動きとなったものが目立った。
ただし今週の最も大きな材料になると予想されるエヌビディアの決算を控えたポジション調整の売り圧力は大きく、相場全体が反転するほどにはなっていない。11月末のファンド決算があると考えられ、失望売りというよりは利益確定の売りが出やすい地合であることが背景にあると考えられる。
恐らく、年内は調整圧力が強く、テーマ性を持って再び商品市場に方向性が出てくるのは年明け以降になると予想される。
日本もこうした株価調整の影響を受けているが、高市政権の金融・財政政策を受けてトリプル安の様相となっている。
株に関しては海外株の調整売り圧力の強まりの影響が小さくないため、必ずしも高市政権の影響とはいえないが、為替や金利に関しては高市政権の経済政策方針に依拠する所が大きいと考えられる。
高市政権の経済ブレーンにはアベノミクス時のメンバーがずらりと並んでおり、この状況においてもリフレを主張する人が多い。
正直な所、日本株の上昇は円安とインフレの影響が大きく、かつ、個別株の上昇も「脱中国」や米国株上昇の副次的な影響の方が大きい。確かに円安が株高を誘発しているが、必ずしも株価の上昇が全ての国民にとってプラスに作用しているとは言えず、資産を持たない国民からすればマイナスに作用していることの方が多いと言える。
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