期待一巡株下落で軟調な商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2025年11月14日 第3102号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「期待一巡株下落で軟調な商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は金属セクターが下落、エネルギーセクターが小幅に上昇した。米政府閉鎖解除による楽観をかなり前から織り込んで株価が上昇していたものの、ここに来て上げ過ぎ感が強く、ファンド決算月末を控えた利益確定の動きが株価を押し下げ、これまで歩調を合わせて上昇していた金属価格を押し下げた。
エネルギーはこれまで株価以上に需給が材料視されて水準を切り下げてきたが、ドル安進行もあって安値拾いの買いが価格を小幅に押し上げる形となった。
エネルギーでは発電燃料であるガス価格は下落したがNEWCはアジア周りの低カロリー炭価格上昇に連れる形となり高値を維持した。
エネルギーセクターは比較的、米国の株価動向といったファイナンシャルな要因の影響をそれほど強く受けていない印象であり、景況感を表す指標としては現時点では原油が適当だろう。
やはり、関税の影響で景気や消費に多少なりとも影響が出る中で、消費への懸念が価格を下押ししている。恐らく多くのリサーチハウスの見通し通り、来年の春頃から原油価格は反転上昇すると予想されるが、問題はその反転上昇までにどこまで調整があるかだろう。
様々な理由を付けて上昇を続けていた金も株が調整する中では同様に利益確定の売りに押されている。
価格上昇の切っ掛けは、米国が「武器としてドルを用いる」ことを躊躇わなくなってからの中国の米国債売却・金買いの流れであるが、今年の9月以降は、かなり明確にETFの買いが価格を押し上げている。そしてその背景には株高があったことは否めないだろう。
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