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米雇用関連統計改善・金利高で調整する商品目立つ
  • MRA商品市場レポート

2025年12月10日 第3120号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米雇用関連統計改善・金利高で調整する商品目立つ」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はその他農産品と貴金属が上昇したが、その他の商品は軒並み水準を切り下げた。米国の雇用関連統計が想定よりも強い内容になり金利上昇とドル高が進行、金利上昇を受けて株価も調整したことで、広くリスク資産価格が調整する形となった。

市場参加者の注目は明日早朝結果が分かるFOMCに集まっているが、現時点ではほぼ確実に明日のFOMCでの▲25bpの利下げが行われるとみられている。昨日も指摘したが、問題は来年以降の利下げがどうなるかだろう。

昨日の雇用関連統計は正直、強い内容だった。まず週次の発表が始まったADP雇用統計ではマイナスだった雇用者数が前週比で+5千人とプラス圏に復帰している。

また、企業の求人状況についてもJOLT求人は7,670千人(市場予想 7,117千人、前月 7,658千人)と市場予想・前月も共に上回った。また、自発的失業率は1.8%(2.0%)と低下、解雇率は1.2%(1.1%)と上昇している。

業種別では小売、卸売、製造業の雇用が回復しており、ボリュームの大きな情報・金融・専門事業サービスの減少が続いている。まだまだらの回復と言える。

しかし、物価や原油価格に対する説明力が高い米求人・失業レシオは1を下回っていたが1を回復、徐々に労働市場がタイトになっている可能性を示唆している。

これらを総合して考えると、求人の減少は一巡して回復基調にあるが、「転職してすぐに別の職に就ける」状況にあると雇用者は判断しておらず、できる限り現在の職に留まる意向が強く、企業側も解雇率は上昇してはいるが1%の前半であり、「適切な人員が確保できるかどうか」微妙と判断して雇用を維持しているという状況と言えるだろう。

雇用環境は可も無く不可もなく、というのが忖度のない現状ではないか。

こうなると昨日もコメントした通りやはりFOMCはライブで判断することにならざるを得ない。ただ、時期FRB議長の可能性が高いハセット氏はトランプ大統領寄りであるため、想定以上の利下げが行われるリスクはまだ残る。

ちなみにパウエル議長を任命したのはトランプ大統領であり、その後「利下げが遅いことで伝説的な議長」とトランプ大統領に言わしめるまで考え方が乖離したため、ハセット氏も経済の専門家として矜持があると予想(期待)されることから、過度なインフレが発生するような政策は取らないと信じたい。

◆本日のMRA's Eye



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