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株高続き商品も軒並み堅調
  • MRA商品市場レポート

2025年10月8日 第3075号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「株高続き商品も軒並み堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、その他農産品や穀物が売られたが、その他の商品は軒並み水準を切り上げた。若干のドル高、株安はあったが全体としてリスクを取る動きが強く、堅調な推移となった。

中国を除けば世界的にインフレを助長するような政策が積極的に採択される可能性が高まっており、インフレ系資産が物色される流れが続いている。その意味で、配当もありインフレ時に価格が上昇しやすい株が主語となる、金融相場の様相を呈し始めているともいえる。

言葉を換えると、このコラムでも繰り返し指摘しているが、株が調整を始めるとそれを受けて水準は切り下がる可能性は高い。

実体経済はどの程度なのかを考える上では、原油価格動向を参考にすると良いが原油価格は総じて年初から水準を切り下げてきているが、ここに来て下げ渋っている状態。米関税の影響がまだそこまで明確に最終需要に影響を及ぼしておらず、景気が足踏み状態にあることを示唆している。

今後、OPECプラスが増産を継続する見込みであるため、需給緩和で水準は切り下がることが予想される。その後、原油価格が反転上昇を始めるタイミングがある意味、景気の底と言えるだろう。

なお、市場に大きなサプライズを持たした高市総裁誕生であるが、株式市場はこのサプライズをほぼ織り込んだものの、為替は円安基調が続いており、事態収束には時間が掛かるだろう。


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