【温故知新】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
結局シャイロックの子供たちも全部見てしまった。
まぁ、ドラマだからこんな話があるんだよな
(1億円の使い込みとか、架空融資とか)
って思ってましたが、結構、今も昔もあるんですよね。
ついこの前も貸金庫の不正利用はあったし
証券会社の人が使い込みしちゃったりしてたし。
で。
また止せば良いのにこういうのを見ちゃうと
続きが見たくなるんですが、やっぱり金融もの、だよなぁ。
と、思って探したら
「トッカイ」
ってお話を見つけました。原作小説もある住宅金融債権管理機構の話。
同社の初代社長は「平成の鬼平」と言われた中坊公平弁護士
社員は銀行からの出向もありますが
元住専の社員(会社が破綻しているので元社員)
ドラマ中、橋爪功さん演じる中坊公平社長が
「手の内を知り尽くした奴らを使って、相手のクビを取るんや」
的なセリフが出てきましたが
ダイヤモンドさんにインタビュー記事が載ってました
で...いやいやインタビュー記事を見ると
橋爪功さんの上記のセリフはかなり穏やか...でした。
いや、ものすごいですよ。
今の世の中、ここまで強い意志とパワーと正義感を
持っている人がいるのかなぁと思いました。
文章になってますけれどそれでも凄みが伝わってきます。
ということで事前情報も少し入れたので、ドラマをまた見ているんですが
自分は銀行に入った時に既にバブルは弾けており
こうして景気が過熱して、住宅価格が高騰する現場は見たことがありません。
下落をして行く過程で入社しましたので、悪くなっていく所は現場で見ていましたが
最近の国内の不動産市場を見ていると、なんだかこの時と似ています
ただ、今回の価格上昇は、海外の不動産価格が高いので
相対的に割安な日本の住宅市場に、円安も手伝って海外からの資金が流入
それが価格を押し上げている点が、あの頃とは違いますが。
でも中国で起きている住宅市場規制(三条紅線規制)以降
同国の住宅セクターは厳しい状態が続いています。
海外の資金である以上、日本と関係無く海外の要因で資金が引き揚げられて
価格が下落することもあるわけです。
もちろん、日本側がこうした外資を規制する動きに出ることもありましょう。
もちろん、買う側からすれば良い話なのですが、融資の担保に供されている
不動産価格の価値が下がってクレジットクランチを誘発するリスクがあります。
つまり「行き過ぎを修正するための方策」が行き過ぎる...
ということも考えなきゃなぁと
ちょっと前の新聞記事に
50年住宅ローンの話が出てましたが、50年、ですか...
「この間、値上がりして売却すれば良いですよね」
って、コメントをしている人もいたけれど
このドラマに似たような台詞は随所に出てきます。
自分の金融マンとしてのキャリアはほとんどコモディティなんですけど
バブルの後処理は支店にいたときに、少しだけですが経験しています。
少しだけでしたが、それでも本当に辛いものです。
でも、バブルも後処理も経験していない人が大半になってることも
大きなリスクだと思います。
さて、今日の雑感は昨日の夜に書いてますが
今から続きを見ようかな。
なんかカタい雑感ですみません。
ですけれど、本日も元気によろしくお願いします!