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米関税交渉で楽観もドル高進行が重石
  • MRA商品市場レポート

2025年7月29日 第3024号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米関税交渉で楽観もドル高進行が重石」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は米政策動向を受けてまちまち。エネルギーは上昇し、金属セクターは総じて軟調な推移となった。

米欧の関税交渉が合意に至り、現在進行中の対中関税交渉も穏当な内容になるのではとの見方が強まったことがドルの買い戻しを誘い、ドル安を材料に物色されていた非鉄金属価格を押し下げた。

また、関税交渉が進捗していることが「不確定要素の減少」観測を強め、安全資産である金の需要を押し下げる形となった。

しかし昨日はロシアに対して「停戦までの期限を延長する理由はない」「プーチンに不満だ」とトランプ大統領が発言、ロシアに対する二次制裁発動の期限を10日程度としたことで、来月9月2日まで延長されるとみていた米制裁発動の早期実施への懸念が強まったことが、エネルギー価格を押し上げている。

仮に発動されれば、現在それでも300万~400万バレルの原油を輸出している国であり、インドや中国経済はこの直撃を受けることになる。


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