米雇用統計やや強くエネルギー上昇・金属下落
- MRA商品市場レポート
2025年6月9日 第2991号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米雇用統計やや強くエネルギー上昇・金属下落」
【昨日の市場動向総括】
金曜日の商品市場はエネルギーやその他農産品などが上昇したが、金属セクターなどは軟調な推移となった。注目の米雇用統計は、やや市場予想よりも強い内容となり、ドル高・株高が進行したことが商品価格に影響を与えた。また週末は米中通商交渉が9日にロンドンで行われるとの報道も株の楽観を強めた。
基本、米統計の改善がある中でドル高・株高が発生しており、米雇用環境の減速がまだ明確に見られないことでエネルギー消費が堅調との見方がエネルギー価格を押し上げた。
一方、特にこの数ヵ月は株価やドル指数動向の影響を強く受けている非鉄金属セクターはドル高の影響がより強く水準を切り下げた。貴金属は米統計を受けた金利上昇・ドル高進行が共に価格を押し下げる形となった。
米雇用統計は、雇用者数が前月比+13.9万人(市場予想+12.6万人、前月+14.7万人)と市場予想を上回ったが前月からは減速、失業率は4.2%(4.2%、4.2%)と横這いだった。
ただし労働参加率は62.4%(62.6%、62.6%)と低下しており、失業者数も前月比+15.4万人と増加しており減速はしているが必ずしも強い統計だったとは言えない。
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