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日本財務省ヒアリングと米消費者信頼感指数上昇で堅調
  • MRA商品市場レポート

2025年5月28日 第2983号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「日本財務省ヒアリングと米消費者信頼感指数上昇で堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は広く国債と株が上昇したが、商品価格はその他農産品などを除けば水準を切り下げる商品が目立った。

米コンファレンスボード消費者信頼感指数が市場予想を大きく上回る良好な内容だった他、日本の財務省が国債の発行年限に関してアンケートを送付していたことが明らかになり、需給バランスで急騰していた日本の長期金利が低下する、との見方が強まったことが世界的に金利低下の切っ掛けとなったことが株を押し上げた。

しかし同時にドル全面安となったことから、ドル高がファイナンシャルな要因で価格を押し下げたため、株上昇で地合は強気だったものの頭重く、商品によっては前日比マイナスで引ける形となった。

昨日の相場は今年の商品市場のテーマが金利であることを意識させる展開であり、特にFRBがタイミングを誤らずに利下げを行うことの重要性を確認する形に。

多くの景気減速→ショック発生、は金融政策の舵取りを失敗し、結果的にビハインドザカーブとなったときに発生することが多い。今年は物価が低下し、インフレ懸念も後退していたため段階的な利下げが期待されていたが、トランプ政権の関税政策によってコストプッシュ、流動性低下に伴うインフレへの懸念が高まっているため、利下げができない状況になっている。


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