株下落もドル安で堅調
- MRA商品市場レポート
2025年5月26日 第2981号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「株下落もドル安で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて上昇した商品が多かった。トランプ大統領が対ユーロで50%の関税を6月1日から課すべき(提案?脅し?)と発言したことで株価は下落したものの、同時にドル安が進行したこともあり水準を切り上げる商品が多かった。
なかなか解釈が難しいが、結局の所、関税を課したとしても何らかの譲歩を引き出したのちは10%に引き下げる事がデフォルトでありそれは既に折り込み済みであることから、比較的素直にドル安に反応したと考えられる。
トランプ大統領は株価の下落を強く意識していることは明らかで、実質、「市場と対話」している状態であり、株がそこまでネガティブに反応しなくなっていることが市場参加者のリスク選好を維持していると考えられる。
とはいえ、今の政策を継続すると米景気が悪化することは明らかであり、財政の問題も絡み、大手格付機関が米国債の格付を再び引き下げるといった「外圧」がかかる可能性は否定できず、力強くリスク資産価格が上昇するというシナリオは現時点では描き難い。
恐らく、リスク選好が本格的に回復するためには、形どうあれ関税問題が妥結することが必要になってくると考えられる。
ただ、EUとの関税交渉はそれほど簡単ではない。
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