FOMCメンバー発言を受け週末を控えた買い戻し
- MRA商品市場レポート
2025年4月14日 第2951号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「FOMCメンバー発言を受け週末を控えた買い戻し」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は軒並み価格水準を切り上げた商品が目立ち、下落したのは発電燃料やソフトコモディティの一角程度だった。
株の下落が続いていたが、ボストン連銀総裁が金融当局の対応が必要になる可能性について言及したことで、FRBの対策期待が高まったことがリスク資産価格の押し上げ要因となった。
トランプ大統領は株価を見て反応しているが、恐らく金融当局者はベッセント財務長官も含めて、米国債が売られる中(本邦系投資家が、バーゼル規制を遵守するために超長期債を取引が薄い、アジア時間に売却したことで下落が加速したとの見方が多い)、クレジット市場が崩壊するリスクをより懸念していると考えられる。別の言葉を使うと、インフレ・デフレ関係無く、クレジットクランチが起きる可能性を無視できなくなってきた、ということだろう。
クレジットクランチが発生した場合、結局金融緩和や財政出動をせざるを得なくなる。関税引き上げによる「消費税」を米国民から徴収して得た財源だが、結局足りずに国債を発行して、民主党政権時代にやってきたインフレ促進策が行われる可能性が高まる。
その意味で、信用収縮発生前に手を打った方が良い、という意見は市場ヘの安心感を改善することになる。
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