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エネルギー調整 金属セクター堅調続く
  • MRA商品市場レポート

2025年3月19日 第2933号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「エネルギー調整 金属セクター堅調続く」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はその他農産品や貴金属・工業金属の一角が上昇、エネルギーは総じて下落した。

エネルギーと非鉄金属は両者とも景気循環系商品であるが、投機も含めた需給バランスには差が出ている。

非鉄金属は最大消費国が中国であり、同国は財政出動を伴う景気刺激に舵を切っていること、米国の強硬姿勢を受けて欧州が再軍備・インフラ投資を行う意向であること、脱炭素は継続していること、米国の関税引き上げによる需給のゆがみ、ドル安、など「売る材料が少ない」状況にある。

これが逆転して下落に転じるのは、投機の手仕舞いが促される必要があり、あるとすれば3月末のファンドの四半期決算のタイミングがその可能性が高い。

一方エネルギーは、米関税の影響が経済活動を鈍化させる見通しであるうえ、トランプ大統領の圧力の結果か、OPECプラスが増産に舵を切るなど供給面でも価格が下押しされやすくなっている。

ただし、これらの動きは政治的な判断の影響の結果であり、政策が変更されればデジタルに逆の反応になり得る。例えば、関税引き上げの取り下げ、地政学的リスクが解消しないなどがこれに当たる。この場合、反転して急騰、というシナリオも十分有り得るため現在の弱気見通しは確定ではない。

もう1つ、政策の変更の影響を受けているのが、金融当局の対応である。


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