株買い戻しで総じて堅調
- MRA商品市場レポート
2025年3月18日 第2932号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「株買い戻しで総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は総じて上昇する商品が目立った。トランプ関税の影響が各国経済に悪影響を及ぼすとの見方が強まり、特に割高感が強かった株が中心に水準を切り下げたが、足元、このトランプ関税の影響を織り込んだとして株に買い戻しが入る中、リスク選好の回復で水準を切り上げる商品が目立った。
また、昨日発表された米小売売上高が「良くはないが、悪くもない」内容であり、ドル安を肯定しつつリスクテイク意欲を喚起する内容だったことも価格を押し上げている。
昨日の米小売売上高は前月比+0.2%(市場予想+0.6%、前月▲1.2%)と市場予想は下回ったが前月からは回復。除く自動車・ガソリンは+0.5%(+0.4%、▲0.8%)、コントロールグループが+1.0%(+0.4%、▲1.0%)と回復しており、1-3月の米個人消費はそこまで悪くないとの見方が広がる形となった。
しかし問題はこれから得あり、景気先行指標の1つであるニューヨーク連銀製造業指数は▲20.0(市場予想▲1.9、前月5.7)と大幅な悪化となっており、企業・製造業のマインドが悪化していることが浮き彫りとなった。
結局、米関税政策がどの程度真剣にかつ、どれだけの期間続くのか?に今後の景気が左右される可能性が高い。
一方、昨日発表された中国の重要統計は、まちまちな内容。
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