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週末を控えたポジション調整で高安まちまち
  • MRA商品市場レポート

2025年3月17日 第2931号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「週末を控えたポジション調整で高安まちまち」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はエネルギーセクターで上昇が目立ったが、これまで上昇を牽引して来た貴金属や非鉄金属セクターが軟調な推移となった。

米ミシガン大学消費者マインド指数は市場予想を大幅に下回る内容。そもそも統計の標本数が少なく(約300人、改定値の時でも500人)、そこまで米国の経済動向を正確に反映している統計ではないのだが、この指標をうけて米景気の減速観測が強まったことが、逆に金融緩和期待を高める形となった。

現時点で市場はFRBが年3回、場合によっては4回の利下げを見込んでいる状態。景気減速が需給ファンダメンタルズを緩和(価格には下押し材料)する一方、金融政策はリスク資産価格を下支えしやすい環境になる。

特に、金利に敏感なハイテク関連株には上昇圧力が再び掛かりやすく、かつ、株の上昇はリスク選好の回復で、広く商品価格を押し上げやすくなる。

今後、米景気が底割れし、その他の地域も関税の影響で景気が減速するならば、これまで発生確率は10%程度だった世界同時不況入りの可能性もあるが、まだそのシナリオはリスクシナリオと位置づけておいて良いだろう。


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