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オプション絡みか株急落でリスク資産売られる
  • MRA商品市場レポート

2025年2月24日 第2916号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「オプション絡みか株急落でリスク資産売られる」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は農畜産品の一角が上昇したが、その他の商品は総じて価格水準を切り下げる動きとなった。

弱めだった米経済統計が発表される前の日本時間の23時から米国株が急落、それを受けて週末を控えたポジション調整の売りが広く入ったと考えられ、水準を切り下げる流れとなった。昨日最も上昇したのが米天然ガスだが、米天然ガスは投機筋のポジションがネットショートであるため、恐らくポジション解消の中では買いが優勢になったと考えられる。

また、年初から投機の買いで上昇して来た非鉄金属も、米国時間の株の調整やリスク回避のドル高進行が価格を押し下げる流れとなった。

株の下落は一部の報道でも流れているが、ゴールドマンサックスのデリバティブ調査部門の試算では、2月21日に2.7兆ドル以上のオプションが満期を迎え、これにより市場の価格変動性が増すリスクが指摘されていた。

オプション取引絡みでボラティリティが上昇する局面では、現物株を売却してリスクを低減する動きが強まる可能性があるため、恐らく昨日の下落は経済統計の悪化や中国で新型コロナウイルスが発見されたことによるパンデミック再来懸念もあるが、上記のテクニカルな要因が重なったものと見られる。これを受けたリスク選好の後退が大幅な下落に繋がったと言える。

しかし、直ちにマクロ経済環境が大きく変化する、ないしはクレジット・クランチに繋がるようなイベントリスクとも言えず、金利が低下していることや米企業業績は決して悪くないことから、一時的な調整に止まる可能性も高い。

とはいえ、米国株を牽引するハイテク株のPERが高く、買われ過ぎであること(例えばエヌビディアなどはPERが46倍だがナスダックは37倍、S&P500は25倍。もちろんEPSが上昇してこの高PERを肯定できるようになるかがポイントにはなる)もまた否定できず、しばらくはリスクオフで水準が切り下がる可能性はあろう。この場合、商品市場でも投機の手仕舞い売りが予想されるため(これまで買いを増やしてきていたため)、調整圧力が強まる展開が予想される。


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