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ドル高で総じて軟調 原油は堅調
  • MRA商品市場レポート

2025年2月20日 第2914号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ドル高で総じて軟調 原油は堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は液体系エネルギー価格が上昇したが、その他は総じて軟調な推移となった。米ドルが総じて堅調に推移する中、ドル建て資産に売り圧力が強まる流れだったが、原油に関しては期待されていたOPECプラスの増産が見送られる見通しとなったことや、ロシア南部での地政学的リスクの高まり、ロシアに対する制裁強化(販売価格に上限を設定し、遵守する動き)が意識された。

また、北米の気温低下を受けて米ガス価格が2日連続の暴騰となっている。なお、北米のガス在庫は潤沢だったのだが、LNGでの輸出が昨年を大幅に上回っており、年初来の累積でも+7.9%の増加となっていることも価格を押し上げているようだ。

非鉄金属や貴金属はドル高進行で下落。なお、自動車関税引き上げの影響は中国には直接影響が及び難いが、日本やドイツなどは影響を免れなさそうであり、一定の需要下押し圧力となり得る。

米大統領は産業よりの政策を推進しているため、規制をかけ続けてきた前政権と比較すると市場参加者の評価はさほど悪くなくむしろ好評価だったのだが、ウクライナを悪として進める宇露停戦交渉や、基本的に米国に有利にしか働かない関税引き上げ(しかし最終的に米国消費者にとって明確にマイナスの政策)など、眉をひそめざるを得ない政策は多い。

ウクライナ問題は宇露両国が納得する最適解が存在しない中、誰かを悪者にする必要があるのかもしれず、その観点でゼレンスキー大統領が対象になってしまったようだ。侵略されている国の方が悪い、というのはいかがなものかと言わざるを得ない。

なお、昨日発表された日本の貿易統計は2ヵ月振りの赤字となり、1月としては過去3番目に大幅な赤字となった。赤字の背景は中国の春節の前に中国からのスマートフォンの輸入が増加したことが影響した。

なお、輸出額は米国向けの自動車輸出が牽引し、1月の輸出額は比較可能な1979年以降最大となった。円安の影響が大きかったと見られる。

一方、これまで中国向けの輸出を牽引して来た半導体製造装置や半導体等電子部品の輸出が大幅に減少しており、一部で言われている「中国国内で半導体が余っている」ことが事実である可能性が出てきた。


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