週末を控えたポジション調整で高安まちまち
- MRA商品市場レポート
2025年3月24日 第2936号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「週末を控えたポジション調整で高安まちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は液体系エネルギー価格や、その他農産品などが上昇したが、その他の商品は総じて軟調な推移となった。
昨日、市場を大きく動かすような経済統計やニュースはなかった(あったとしても、類似のイベントの焼き直し的なニュースが多い)ため、ドル高進行や株安(後に上昇に転じる)を材料に、週末と四半期末を意識したポジション調整の売りに押されたと考えられる。
連日、トランプ政権の政策が市場を驚かせているが
・米国で売ろうとするものは米国で作らせる
・貿易赤字になっているのは納得いかないので、もっと米国のものを買え
→関税政策
・米国は身銭を切ってまで他国を防衛するつもりはない
→同盟国との軍事関係の見直し
・民主党時代に加速度的に膨らんだ財政を通常の状態に戻す
→地位制政府を標榜する共和党の趣旨に沿った形に
→DOGEによる歳出削減、関税
⇒以上の政策を推進した時に、他国がどうなっても別に構わない
という整理となる。
冷静に同盟国との関係や、緊縮財政に伴う景気の減速、それに伴う支持率低下を懸念する閣僚や関係者もいないわけではないため、経済が壊れない程度に修正が行われると考えるのが普通だ。
しかし、それをおくびにも出さないようにしないと、「ああ、どうせこの程度で止めるんでしょう?」という風に相手に足元を見られるため、恐らく全ての政策は一時的にでも全て実行されると考えて置いた方が良いだろう。
◆本日のMRA's Eye
「金価格を押し上げる米政策の不透明感」
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