上昇後下落週末・連休を控えたポジション調整か
- MRA商品市場レポート
2025年2月17日 第2911号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「上昇後下落週末・連休を控えたポジション調整か」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は上昇後、下落した商品が目立った。宇露停戦期待で株価が上昇、リスク選好の回復が商品価格を押し上げていたが、米小売売上高が市場予想よりも弱い内容だったことで取引後半に掛けて水準を切り下げた。
なお、商品セクターの下落は日本時間の21時半頃から始まっているのだが、この間に目立ったニュースは出ていない。ロシアのチョルノービリ原発攻撃も日本時間のニュースであり、フォンデアライエン欧州委員長の米国に対する対抗措置表明も、欧州時間の比較的早いタイミングでの発言である。
察するに、来週月曜日が米国市場はプレジデンツ・デーで休場であることから、何らかの理由で3連休を控えたポジション調整(利益確定)の動き商品セクターで見られたと考えられる。
実際、週末にかけてミュンヘン安全保障会議が開催され、宇露停戦や停戦後の世界について議論が行われている訳であり、何かしらの合意がある可能性は有り得るため流動性が低い商品のポジションは外しておこうと考えてもおかしくはない。
基本、商品セクターでは「現物を保有しない」投機筋は買いから入ることが多いため、ポジションを落とす過程では売り圧力が強まることが多い(もちろん米天然ガスなどは投機はショートであるため、ポジション解消時には上昇圧力がかかる)。
なお、ミュンヘン安全保障会議での米バンス副大統領の発言は、賛否が分かれる内容。肯定できるものもそうでないものも入り混じっている。
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