株上昇で総じて堅調 液体エネルギー価格は軟調
- MRA商品市場レポート
2025年2月7日 第2905号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「株上昇で総じて堅調 液体エネルギー価格は軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は液体燃料価格が続落したが、その他の商品は総じて堅調な推移となった。
トランプ大統領就任以降のトランプ劇場が昨日は特段無かったこと、関税引き上げも対中国以外は影響が限定されるとの楽観が株高を通じ、リスク資産価格を押し上げる流れとなった。
現在、商品市場は景気減速が底入れして回復する局面にあり、総じて価格には上昇圧力が掛かっておかしくないのだが、1.米景気が想定よりも堅調であり、高金利政策が持続する見通しであること、2.トランプ劇場による関税引き上げなどの「経済的優越的地位を利用した現状の強制変更」の動きが、回復の足枷となっている。
対中政策は米国の覇権を巡る動きであるため、そう簡単に解除されるとは考え難く、経済へのマイナスの影響は免れないだろう。とはいえ、当初発言していた「60%関税ではない」ことから「10%程度の関税引き上げであれば吸収可能」と市場が判断し始めていることもまた事実ではないか。
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