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米長期金利低下・ドル安で堅調 原油は下落
  • MRA商品市場レポート

2025年2月6日 第2904号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米長期金利低下・ドル安で堅調 原油は下落」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は液体燃料価格が下落、発電燃料は上昇、金属セクターは総じて堅調な推移となった。

昨日発表された米ISM非製造業指数が好不況の閾値である50を上回ったものの市場予想を下回ったことで米長期金利が低下、株が大幅に調整したこともあって買い戻しが優勢となり、リスク選好を強めたことやドル安進行が材料となった。

原油の下落はバイデン政権のロシア制裁の影響が一巡したことが影響していると考えられる。基本、OPECプラスがかなり大きな余剰生産能力を有する状況では、価格上昇時の増産観測は根強い。

また、米統計が減速し、米関税の影響が世界2位の消費国である中国の需要を減じるとの見方も価格の下押し要因となったようだ。

トランプ大統領はネタニヤフ首相との会談を受けて「ガザを米国が支配する」と発言した。停戦をイスラエルが飲んだ背景にはこの交渉があったかと思わせる内容。

文面を見るとパレスチナ人180万人を近隣諸国に受け入れさせるとしている。アラブ諸国はこれに当然反対、米共和党議員の中からも反発の声が上がっている(言いたいことは山ほどありますが、過度なコメントは差し控えます)。

これを受けて域内の反米・反イスラエル機運が高まることは必定だろう。言葉を換えると、これまで下火になっていた米国内でのテロ発生リスクが高まったと言える。

それでも、ここまで強くイスラエルを支持するのは、どの国でも同じく選挙の影響が大きい。トランプ大統領が属する共和党の最重要支持層は保守的なキリスト教福音派であり、彼らはユダヤ教やイスラエルに対して支援的な立場をとっている。

◆本日のMRA's Eye


「中国の経済対策がプラチナ価格を押し上げか」


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