エネルギーは上昇・非鉄金属は下落
- MRA商品市場レポート
2025年1月29日 第2898号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「エネルギーは上昇・非鉄金属は下落」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はまちまちとなった。Deep Seekショックから株式市場が立ち直り、株価が戻る中でエネルギーなどには再度物色の流れが強まった。
また、中国市場が休場の中、米株の戻りを受けてドル回帰の動きが強まりドル高が進行したことで、非鉄金属価格は水準を切り下げる動きとなった。
株価との連動性を高める貴金属は金が上昇したことを受けて総じて堅調な推移になったが、工業金属としての色彩が強いPGMは最大小国である中国が休場であることが売り材料となった。実際、ロジウムのスポット価格も下落しているため実需の影響が大きいと考えられる。
なお、非鉄金属に関してはトランプ大統領が関税強化を打ち出しているため、LMEとCMEの価格が広がっており(CMEの価格が高い)、一物二価の様相を呈しつつある。カナダに対しても制裁が発動される見通しであり、アルミも影響を受けるが原油やガスなどの輸入価格への影響は無視できないと考えられる。
大きな流れでQ125に世界景気が底入れ、循環的に回復基調に入ると期待される中で、各国の政治的な動きによってこの景気回復やそれに伴う価格動向が不連続にゆがめられるリスクが高まっている状況。
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