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原油下落・非鉄金属は上昇
  • MRA商品市場レポート

2025年1月30日 第2899号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「原油下落・非鉄金属は上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は液体系エネルギーが続落、工業金属が上昇する流れとなった。原油はバイデン政権のロシア制裁の影響が、米統計の減速やトランプ大統領による国内増産・OPEC増産依頼発言などを受けて調整する一方、非鉄金属に関しては2月1日からとされる対カナダ関税や、ユーロ圏がロシア産の金属に制裁を課す、との見方から駆け込み的に買いが入っていると考えられる。

発電燃料は再び欧州の気温が大幅に低下する見通しとなった他、異常気象の影響でLNG供給に支障がでるのでは、との見方が価格を押し上げた。ラニーニャ現象が発生しているが、ラニーニャ現象発生時気にはアジア地区・豪州などで多雨となりやすい。

また、昨日のFOMCはほぼサプライズはなかったが、声明から「物価目標への進展」の文言が削除され、パウエル議長も関税や移民などの影響が不透明とし、リスクとして挙げるなど、サプライズはないが物価上昇リスクを意識する会合だったと言える。

なお、中国発のDeep Seekショックは、まだ市場では十分消化仕切れていない。ただ、米政権はDeep SeekがNvidiaの先端GPUを利用していたことを受けて、中国向けの販売規制を示唆するなど、少なからずAI・半導体市場には影響が出ているようだ。

なお、現時点においてデータセンター向けの電力需要が減少すると判断するのは、時期尚早といえる。

◆本日のMRA's Eye


「株との連動性を高める金」


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