エネルギー価格上昇で上昇もドル高が上昇抑制
- MRA商品市場レポート
2025年1月14日 第2887号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「エネルギー価格上昇で上昇もドル高が上昇抑制」
【昨日の市場動向総括】
金曜日の商品市場は、貴金属セクターや非鉄金属セクターの一角、コーヒー・ココア・オレンジジュースなどの果樹系の農産品価格が下落したが、その他は上昇余地を探る動きとなった。
バイデン政権が「退任間際の駆け込み法案成立」を急いでおり、主に、エネルギー面の制裁の影響は小さくない。
市場もここまで踏み込んだ制裁になると見ていなかったため、先週からの反応はサプライズだったと言える。
バイデン大統領は1月6日にも米国沿岸の新規油田・ガス田の開発を未来永劫禁止する大統領令を発令した。環境面では悪い政策とは言えないが、これが守られればやはり米国のインフレ懸念を強めることになるだろう。
メキシコ湾が対象に入っていないものの、同開発停止措置を大統領令で覆せるかどうかは明確に権限が定められておらず、トランプ政権がこれを解除しようと思っても、議会の調整には時間が掛かると予想される。
なお、トランプ次期大統領は就任直後から本当に関税を引き上げる可能性が高いと考えられ、こちらの政策もインフレを高める可能性がある。
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