米雇用統計待ちで前日下落した商品上昇
2025年1月10日 第2885号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米雇用統計待ちで前日下落した商品上昇」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、昨日上昇していたオレンジジュースや天然ガス価格が下落したが、その他の商品は上昇した。全体として新しい材料があった訳ではなく、この年末年始で見通しがガラッと変わった米国の雇用統計を待ちたいとする市場参加者のポジション調整的な取引が主体だったと考えられる。
また、カーター元大統領の服喪の日で米国株式市場が休場だったことも、市場参加者の動きを緩慢にしたと見られる。
その中で、昨日発表された中国のCPI・PPIは同国がデフレに陥っていることを示唆する内容だった。
過去の日本と同様だが、不動産問題の解消、それに伴う消費の回復や失業率の低下がなければ同国の景況感の回復は難しい。この状況を理解しているが故に中国当局は何らかの対策を実施すると予想されるが、米トランプ次期政権の対応を見極めるため、具体策の開示は見送られていると考えられる。
一方、米国は昨日の総括・本日の見通しでコメントした通り、年末年始の統計は悪くなかったが、高金利政策を持続せざるを得ないことが、景気の下振れリスクを高めている点は忘れてはならない。
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