総じて堅調 ドル高が重石
- MRA商品市場レポート
2025年1月8日 第2883号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「総じて堅調 ドル高が重石」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品や発電系燃料価格の一角が下落したが、その他は総じて堅調な推移となった。
米ISM非製造業景気指数は54.1(市場予想53.5、前月52.1)と、市場予想・前月を上回る強い内容となり、JOLT求人も8,098千人(7,740千人、7,839千人)と改善、これを受けた米金利上昇が株価を押し下げ、ファイナンシャルな要因は商品価格の下押し要因となったが、米景気への楽観が景気循環系商品価格にはプラスに作用したと考えられる。
昨日もコメントしているが、米国の経済統計は想定よりも強く、サプライズ指数も低下基調だったものが反転して上昇している。このことはアナリストが想定しているトレンドから米経済の動向が乖離(好転)していることを表す。
このような状況だと景気循環系商品価格には上昇圧力が掛かる。特に市場はそもそもQ125での底入れ、Q225からの回復(中国は回復後、年後半にかけて伸びが減速する見通し。構造的な減速)をメインシナリオとしていたが、それがやや前倒しになった可能性がある。
この時、最も影響が大きいのがエネルギー(原油)セクターだが、OPECプラスが4月まで減産解除を見送ったことから、米景気の回復が想定よりも早ければ、このQ125の原油価格が上振れすることになる。
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