ドル安進行で堅調な商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2025年1月7日 第2882号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル安進行で堅調な商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品や穀物セクター、非鉄金属セクターが上昇したが、その他は総じて軟調な推移となった。
米トランプ次期政権が関税は対象品目を絞って行われる、とのワシントンポスト紙の報道を受けて、米国の過度なインフレ懸念が後退、金利が低下したことがドル安を誘った。これを受けてドル建て資産価格は上昇した。
しかしその後、トランプ次期大統領自身がこれを否定したことでドル安は一服、引けに掛けて水準を切り下げる商品が目立った。
エネルギーは年初からの米統計の改善を受けて上昇していたが、特段材料がない中でテクニカルな売りに押される展開。発電燃料は欧米・アジアで異なる動きとなっているが総じて欧米ではガス需給の逼迫が材料になっている。
貴金属は地政学的なリスクが大きく変化しない中、金利上昇を受けて軟調地合い。
市場は比較的米経済の先行きを楽観しており、米国が消費主体となる商品(エネルギー)は比較的堅調な推移になっている。一方で中国が消費主体の工業金属セクターはドル高も相まってかなり弱気な推移になっている。
結局、トランプ政権で関税引き上げがどの程度遂行されるか、に今年の景気は左右されることになる。
イアン・ブレマー率いるユーラシアグループは、今年も10大リスクのトップにGゼロを挙げ、次いでトランプ、米中決裂、トランプノミクス、という純にリスクを挙げている。
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