FOMCの余波続き総じて軟調 ガスは宇露情勢で上昇
- MRA商品市場レポート
2024年12月20日 第2871号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「FOMCの余波続き総じて軟調 ガスは宇露情勢で上昇」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、天然ガスと穀物セクター、貴金属が上昇したが、その他の商品は軒並み下落したものが目立った。前日のタカ派FOMCショックで続落する商品と、下落が一巡して買い戻しが入る商品に分かれた形。
天然ガスに関しては、ロシア・ウクライナの両大統領が欧州向けのガス供給契約の継続を否定したことで供給不安が高まったことが材料。この冬、欧州は正念場を迎えることになる。
なお、昨日の日銀政策会合で、日銀は利上げを見送った。植田総裁は賃上げの動向を確認したい、としている。否定してはいるが、米トランプ政権が誕生した後の不透明感が強いこと、前日のFOMCがタカ派であり既にドル高が進行、やや過剰反応ではあるが、ここで利上げをしても影響が限定されると考えた可能性がある。
いずれにしても今回、利上げを見送ったため、更に米金利が上昇してドル高・円安となった時のカードを手に入れたともいえる。
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