PCE価格指数やや鈍化で買い戻し・上昇
- MRA商品市場レポート
2024年12月23日 第2872号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「PCE価格指数やや鈍化で買い戻し・上昇」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、天然ガスや貴金属、非鉄金属、エネルギーなどが幅広く買い戻され、自国通貨建て商品価格が水準を切り下げる流れとなった。
昨日発表の米個人所得・支出とPCE価格指数が市場予想よりもやや弱めな内容となったことで、FOMCショックを背景とする不安が若干後退、ドル安が進行したことが広くドル建て資産価格の上昇を促した。
12月のFOMCがタカ派な内容だったことは間違いが無い一方、トランプ政権誕生によって世界経済や地政学的なパワーバランスの変化がもたらされ、市場が大きく変動する可能性は高い。いわゆる政策の不連続性の発生の可能性が高いということだ。
この状況では中央銀行も政策の方向性を決めにくい。FRBはタカ派に転じたがひとたび統計の悪化があれば、前言撤回は有り得るだろう。
また、日銀が態度を保留、先行き不透明感のあまりの高さから、追加の材料を待ちたいと判断したことも首肯される。
なお、この状態で景気の先行きを占う上で「ドクター・カッパー」の文字をよく目にするようになったが、弊社はこの10年、ドクター・カッパーの役割は変化したと考えている。
◆本日のMRA's Eye
「ドクター・カッパーの役割変化」
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