米CPIを受けた株高で上昇する商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2024年12月12日 第2865号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「米CPIを受けた株高で上昇する商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、エネルギーや貴金属などが上昇したが、その他農産品や非鉄金属などは水準を切り下げる動きとなった。
昨日の市場のドライバーは米CPIと中国の中央経済工作会議の動向。CPIはほぼ市場予想通りであり、これだけで売買材料にはなり難いが、想定通りであるが故に12月のFOMCでは利下げが想定通り行われる、との見方から株価が上昇、逸れに伴うリスク選好が価格を押し上げた。
一方、CPIの上昇が続く中では米金利も上昇しやすく、金利上昇を背景にドル高が進行したため、景気と直結しない商品には下押し圧力が掛かりやすい地合に。
中国では中央経済工作会議が開催中とされる。李強首相は金融緩和と積極財政の方針を表明しているが、詳細は明らかになっていない。ただ、関係者のコメントとして「米関税引き上げに対抗するために人民元安を容認」とする方針が湿されるようだ。
しかし、人民元安容認は2つの観点で中国景気にとってはマイナスとなる。
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