米統計は総じて悪くなくドル高が価格を下押し
- MRA商品市場レポート
2024年12月9日 第2862号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米統計は総じて悪くなくドル高が価格を下押し」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、エネルギーや非鉄金属などの景気循環銘柄が売られ、その他農産品などの実際の供給に影響が出ている商品が上昇した。
発表された注目の米雇用統計は、雇用者数の増加が前月比+22.7万人(市場予想+22.0万人、前月+3.6万人)と、市場予想、前月ともに上回った。ハリケーンやストライキの影響から脱した後の初めての統計であるが、米労働市場がまだ堅調であることを確認する内容となった。
ただし、労働参加率が62.5%(62.7%、62.6%)と低下、不完全雇用率が7.8%(前月7.7%)に上昇しているため、決して今回の統計が米労働市場の楽観を占めすもの、とは言い切れない。
また難しいのが平均時給は上昇傾向を維持しており(前月比+0.4%、市場予想+0.3%、前月+0.4%、前年比+4.0%、市場予想+3.9%、前月+4.0%)、市場が期待するようなペースでの利下げは起きないと予想される点である。
当面、米金利は高止まりし、商品価格の下押し要因となり得るが、米景気が好調であるため価格は下支えされるだろう。
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