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ドル小幅安で堅調~韓国戒厳令のリスク
  • MRA商品市場レポート

2024年12月4日 第2859号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ドル小幅安で堅調~韓国戒厳令のリスク」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、上昇した商品が目立った。目立った経済統計の発表がなかったが、ドルが小幅安となったことや、株式市場が堅調だったことにともなうリスク選好の動き、米国のイランに対する制裁強化・OPECの減産解除先送り観測による原油高が期待インフレ率を高めたことが背景。

また、米JOLTS求人が強い内容だったことや、11月のファンド決算が終わり徐々に市場参加者の動意が薄くなる中、カレンダー上は12月入りして来年度に向けたポジションテイクの動きも多少見られたと考えられる。

売買がクリスマス休暇に向けて細る中、12月はFOMCや日銀金融政策決定会合などのイベントが控えていること、米政権交代を控えて今年の12月は例年よりも荒い値動きになることが予想される。

この中で、韓国尹大統領が45年ぶりとなる戒厳令を発令。理由は「野党が議会を統制し、北朝鮮に同調し、反国家活動で政府をマヒさせていること」のようだ。しかし国会の決議で戒厳令の解除が決定された。

これにより、尹大統領はかなり厳しい状況に置かれることになる。この国の政情の不安定化はアジア域内の不安定化にも繋がるため、看過できるイベントではない。


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