米統計改善を受けた楽観とドル高でまちまち
- MRA商品市場レポート
2024年12月3日 第2858号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米統計改善を受けた楽観とドル高でまちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、非鉄金属や貴金属などがドル高を材料に下落したが、その他の商品は比較的堅調な推移となった。
注目の米ISM製造業指数は市場予想を上回る改善となり、米製造業PMIの改定値も上方修正、米国の景気が想定以上に堅調であり、さらにISM製造業指数の新規受注も閾値の50を上回った。
それに伴い金利上昇がドルを押し上げた。また、一方で独製造業PMIは下方修正、更に仏国民連合が内閣不信任案を提出、ユーロが売られたこともドル高を助長、価格を下押しする形となった。
12月は基本的に市場参加者が少なく値が飛びやすいが、今週はハリケーンやストライキの影響を受けない米雇用統計の発表が予定され、今月はFOMCや日銀政策会合などの重要インベントも多い。
弊社は世界景気に対する影響が大きい米GDP見通しを市場コンセンサスをベースに考えているが、Q125までは減速、その後に回復とみているため恐らく景気循環系商品はQ125までは調整するとみている。
しかし、米経済が想定以上に堅調であることを考えると調整余地は比較的限定されるのではないか。その一方でドル高が進行し、中国の需要が低迷、更に米対中関税引き上げ強化の影響もある非鉄金属セクターには下押し圧力が掛かりやすく、原油以上に調整があるとみている。
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