トランプ砲を受けて高安まちまち
- MRA商品市場レポート
2024年11月27日 第2854号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「トランプ砲を受けて高安まちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品価格、貴金属、米天然ガス価格などが上昇したが、エネルギーや工業金属は下落した。
「トランプ砲」は中国・カナダ・メキシコに放たれ、これらの国が米国への主要な輸出相手国である商品価格に影響を及ぼした。
CMEで取引されている商品はカナダからの輸入減少で価格が押し上げられるものが目立ったが、LMEなど米国外で取引されているものに関しては、影響が限定され、逆に米国向けの需要減少観測で価格の下落要因となっている。
トランプ関税は「まだ彼が大統領ではない」ことから、思惑(+期待)先行に因るものであり取りあえず市場参加者の中で、米国内の取引所で対象商品のショートを保有している人は買い戻しを、外で保有している人はロングの解消売りを入れたが基本的にはこれ以上、更にポジションを取るのかどうかは、具体的な米政権の行動による。
今はまだバイデン政権であること、中長期的な影響が不透明なことから、この報道が相場の水準を長期にわたって大きく動かすことはないと見ている。
それ以上に昨日は、米コンファレンスボード消費者信頼感が良好であり、米景気が底堅いことを確認しており、それに伴う米金融政策の微修正(ややタカ派に)の方がより重要だったと言える。
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