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中東情勢不安後退で原油・貴金属安い
  • MRA商品市場レポート

2024年11月26日 第2853号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「中東情勢不安後退で原油・貴金属安い」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、ガス価格と非鉄金属、その他農産品が上昇、原油、貴金属、穀物セクターの一角が下落した。イスラエルとヒズボラが停戦で合意間近と報じられたことが地政学的リスクを材料に買われて来た原油と貴金属が売られる形となった。

イスラエルを材料に売られたことは否めないが、イランを巡る中東情勢の緊迫は解消していないうえ、前日のロシアに対する追加制裁を受けてロシアからのエネルギー供給途絶への懸念は継続していることから、まだ高値を維持しているという印象である。

これらの問題が解消すれば景気の減速を背景に価格は下落すると見ているものの、足元、最大消費国の米国の景気が統計をみるにさほど悪くなく「リセッションなし」の回復になる可能性があることは、原油価格を下支えしやすい。

徐々にトランプ政権の陣容が明らかになっているが、特に注目されていた財務長官が「ウォール街の納得を得やすい人材」であり、実際に指名に当たってはトランプ次期大統領自身がウォール街にヒアリングをしたとされている人物であるため、市場(特に株式市場と債券市場)は買い材料としやすい。

また、エネルギー長官に石油掘削会社リバティー・エナジーCEOのクリス・ライト氏を指名。同氏は地球温暖化は誇張されているとして否定的なスタンスであり、貧困を救うために化石燃料が必要、と主張している人物。


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