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ドル高・11月末を意識した売りとロシア制裁が交錯
  • MRA商品市場レポート

2024年11月25日 第2852号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ドル高・11月末を意識した売りとロシア制裁が交錯」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、石油が上昇、発で燃料が下落、非鉄金属はまちまち、貴金属は上昇、農産品は広く上昇する展開となった。

米国がロシアの銀行に対して追加制裁実施を決定、これに伴うロシア産製品の供給減少が意識されたものの、ドル高進行や11月末のファンド決算期末を控えた売り圧力も強く、貴金属以外は材料にされず、むしろ価格が下押しされた商品が目立った。

注目の各国PMIは、景気に先行性がある製造業PMIは、ドイツと米国が改善したもののその他の地域はやや減速、消費に影響があるサービス業PMIは、日本、インド、米国が改善した。総じて欧州の景況感が冴えない状態が続いている。

貴金属は2022年以降、特に戦争を材料に上昇しているケースが多いが、昨日の上昇はドルの価値毀損を意識した買いと考えられる。

米国では、注目されていた米財務長官のポストは、現役ファンドマネージャーのスコット・ベッセント氏が指名される運びとなった。同氏はかつてジョージ・ソロスのファンドで運用責任者を務めていた、マーケットのプロフェッショナルとされ、市場からの期待は高い。


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