ドル高継続で広く軟調地合続く
- MRA商品市場レポート
2024年11月14日 第2845号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル高継続で広く軟調地合続く」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、景気循環系商品が総じて軟調な推移となった。エネルギーは小幅高。米CPIが想定通りの内容であり利下げ継続期待で一時的にドル安が進行する局面もあったが、トランプ・トレードによる長期金利上昇圧力は維持されたため、結局ドル高が進行したことが価格を下押しした。
米CPIを少し細かく見ると、低下基調にあった住宅価格は前年比+4.88%(前月+4.85%)と小幅に上昇、サービス(除く家賃)も+4.51%(+4.42%)と上昇しており、インフレ再燃の芽が無いわけではない。コアCPIも3.3%(3.3%)と下げ止まっている。
やはりコロナ、その後のインフレ抑制法案での財政出動などの影響で資金余剰の状態は続いており、インフレ圧力の解消が容易ではないことを示唆している。今回、トランプ・トレードでのインフレ再燃が懸念されているが、そもそも論、米国のインフレ率は十分に低下していない状況である。
しかし、今回の利下げは異常な高金利による不動産市況やカードローンを利用している個人の負担軽減もその意図に含まれるため、利下げは継続せざるを得ないだろう。
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