ドル高継続と株調整売りで下落する商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2024年11月13日 第2844号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル高継続と株調整売りで下落する商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、非景気循環系商品価格と発電燃料の一角が上昇、その他は総じて水準を切り下げる動きとなった。
トランプ・トレードで上昇していた株価が下落したことによるリスク選好の後退、ドル高が進行したことによる名目価格の下押し圧力の強まりが材料となった。
当面、トランプ次期大統領の政策動向が実需を伴わない期待先行で、ファイナンシャルな要因で価格を動かす展開が想定されるが、足元の景気減速を反転させる訳ではない(まだバイデン政権)ことからQ125に掛けての景気減速はメインシナリオであり、需給ファンダメンタルズ的にも価格は下落しやすい。
また、何かしらの対策が期待されていた中国は不動産関連で対策の実施を見送り。ただ、これは年度内の予算で対応できることが限られることによるものであり、ある意味やむを得ない。市場の注目は12月の中央経済工作会議に移ることになる。
やや気になっているのが、しばらく静かだった冬場の発電燃料問題。欧州は風力発電が減少し、ガスの需要が高まっている。ラニーニャ現象はまだ発生していないようだが、冬場の突如の気温低下はリスクとなろう。
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