米景気への楽観と地政学で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年10月28日 第2832号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米景気への楽観と地政学で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はソフトコモディティや畜産、天然ガス、液体系エネルギー価格、貴金属が上昇、非鉄金属、穀物油脂が売られた。
取引終了後であるがイスラエルがイランの軍事施設に対して攻撃を開始、シリアに対しても攻撃を行うなど、イスラエルが「米大統領選挙前の駆け込み」ともいえる攻撃を行うなど、大統領選の結果にかかわらず現状を米国に呑ませるための既成事実化の動きが、中東情勢の不安定さを高めている状況。
この状態だと原油は売られ難く、安全資産としてのステータスが更に上がった金などは物色対象となりやすく、特定の商品価格を押し上げる形となった。
また、発表されている米統計は想定よりも強いものが多く、米景気ヘの楽観が強まっていることもリスク資産価格を押し上げている状況。
この数日、大きく上昇しているのはパラジウム。米政府がロシアを財政的に追い込むためにパラジウムなどの貴金属の輸入を禁止するよう、G7諸国に検討を要請したことが材料にされている。
しかし、ロシアのパラジウムは主に中国に輸出されていたが、統計で確認できる数量は9月に激減している。自動車販売回復の遅れやガソリン車販売の減速が影響していると見られる。
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