米緩和期待後退で景気循環系商品売られる
- MRA商品市場レポート
2024年10月25日 第2831号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米緩和期待後退で景気循環系商品売られる」
いずれにしても米国は11月の大統領選挙の結果で情勢が大きく変化する可能性がある。トランプ勝利であれば、短期的には中東情勢不安の高まりや、(仮にトリプルレッドとなった場合)インフレ政策の推進、といったことが意識されるため多くの商品に上昇圧力が掛かりやすくなる。一方で脱炭素系の商品には補助金終了やドル高進行が価格を下押ししよう。
ハリスの場合は恐らく逆の反応になると予想される。なお、ハリス勝利でも米上下院が共和党であれば、彼女が主張する富裕層や企業増税はほぼ議会を通らなくなり、同時に地政学的には好ましい状態(むしろトランプの方が「何をするか分からないので、おとなしくしておこう」となる可能性も同時に高いが)になるので、この組み合わせが一番世界にとっては良いのかもしれない。
この状態で行われる今週末の総選挙では、政権交代の可能性も出てきた。仮に与党が敗北した場合、外交経験のない野党がこの難しい局面で交渉に立つことになるため、いきなり正念場になると考えられる。日本が置かれている状況も厳しい。
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